(おうちの方向け)漢字の書き順のきまり
このページはおうちの方向けの解説です。 お子さんが書き順を調べたいときは 漢字をさがす から、 図とアニメーションで見られます。
漢字の書き順には、いくつかの「きまり」があります。 小学校で教えられている書き順のもとになっているのは、文部省が1958年(昭和33年)に出した 「筆順指導の手びき」という本です。この本が定めた大原則2つ・原則8つと、 本で「例外」と書いている字を、規則の文章のまま一覧にしました。 漢字をタップ(クリック)すると、その字の書き順の図とアニメが開きます。
はじめに:学校で習う書き順を基本にしましょう
このページでは、学校での筆順指導の参考とされてきた、1958年刊行の『筆順指導の手びき』に 示された原則を紹介します。
ただし、この資料には「本書に掲げられた以外の筆順で,従来行われてきたものを 誤りとするものではない」(26ページ)とも記されています。そのため、大人が以前に習った別の書き順を、 誤りとして否定するものではありません。
一方、お子さんが漢字を学ぶ際は、学校や教科書で習う書き順に合わせるのが基本です。
大原則(2つ)
この本の書き順は、まずこの2つの大原則で整理されています。
大原則1 上から下へ
上から下へ(上の部分から下の部分へ)書いていく。
上の点画から書いていく
上の部分から書いていく
大原則2 左から右へ
左から右へ(左の部分から右の部分へ)書いていく。
左の点画から書いていく
左の部分から書いていく(へんがさきで、つくりがあと)
3つの部分の左から
原則(8つ)
大原則をさらに細かくしたきまりです。
原則1 横画がさき
横画と縦画とが交差する場合は、ほとんどの場合、横画をさきに書く。
横・縦の順
縦が交差した後にまがっても
前後に他の点画が加わっても
横・縦・縦の順
縦画が3つ以上になっても
横・横・縦の順
横画が3つ以上になっても
縦画が交差した後まがっても
原則2 横画があと
横画と縦画とが交差したときは、次の場合に限って、横画をあとに書く。
「田」の形
「田」の発展したもの
「王」の形
「王」の発展したもの
原則3 中がさき
中と左右があって、左右が1、2画である場合は、中をさきに書く。
中が2本になっても
中が少し複雑になっても
原則4 外側がさき
くにがまえのように囲む形をとるものは、さきに書く。
「日」や「月」なども、これに含まれると考えてよい
原則5 左払いがさき
左払いと右払いとが交差する場合は、左払いをさきに書く。
左払いと右払いとが接した場合も同じ
原則6 つらぬく縦画は最後
字の全体をつらぬく縦画は、最後に書く。
下の方がとまっても
上の方がとまっても
上にも下にもつきぬけない縦画は、上部・縦画・下部の順で書く
原則7 つらぬく横画は最後
字の全体をつらぬく横画は、最後に書く。
原則8 横画と左払い
横画が長く、左払いが短かい字では、左払いをさきに書く。
原則8 横画と左払い(つづき)
横画が短かく、左払いが長い字では、横画をさきに書く。
例外
この本で「例外」「注」として名指ししている字です。
原則3には、2つの例外があります
りっしんべん(忄)と「火」は、中を先に書きません。原典が〔例外〕として名指ししている2つです。
「世」だけは違います
原則7「つらぬく横画は最後」に対して、原典に「世だけは違う。」と注記されています。
「区」と「医」
原則4(外側がさき)の注として、この2字は別の書き方が示されています。
「漢」と「難」
原則6の注として、上の部分の形の違い(「菫」と「莫」)が示されています。
原則では説明できないもの
書き順は1つに決まっていますが、上の原則からは導けないため、覚えるしかないものです。 「にょう」を先に書くか後に書くかは、字によって変わります。
さきに書くにょう
「処」「起」「勉」「題」は、にょうをさきに書きます。
あとに書くにょう
「近」(しんにょう)「建」(えんにょう)「直」は、にょうをあとに書きます。
さきに書く左払い
「九」は、左払いをさきに書きます。
あとに書く左払い
「力」「刀」「万」「方」「別」は、左払いをあとに書きます。
出典
・文部省「筆順指導の手びき」(1958年・昭和33年)……大原則・原則・例外の規則文と例示字
・参考:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」……第2章第1節 国語 第1学年及び第2学年
〔知識及び技能〕(3)ウ(書写に関する事項)(イ) に「筆順に従って丁寧に書くこと」とあります。
なお筆順の定めがあるのはこの書写の項で、漢字に関する事項には筆順の記述はありません。
本文・解説とも
文部科学省ホームページで公開されています
本ページの引用は、いずれも原文のまま載せています。例に挙げた漢字も、手びきに印刷されているものだけです。
コトノアの書き順データは、手びきに収録されている漢字について一字ずつ照合しています。
なお手びきの例示字のうち、小学校で習わない漢字(中学校以降で習うもの)は省いています。
